中国(上海)の美裕層(70后、80后、90后)の「生活者発想」インサイト
- AKIBA BC
- 2019年2月1日
- 読了時間: 3分
更新日:2019年3月5日
高級化粧品やエステなどをどんどん消費していく、美しさを追求する富裕な中国の女性たちを「美裕層」とネーミングしてターゲットセグメンテーションされている企業様があります。消費者としての彼女たちについて、生活者発想からのインサイトを8つの視点に分けてご紹介します。

1.仕事も生活も社交も忙しい、専業主婦はほとんどいない。 家事、育児は、阿姨(アーイー:家政婦)さんか、両親の助けがなくては成り立たない、なぜなら、エステや医療美容に行くオフ時間もキープしなくてはならないから。
2.配偶者よりも年収が高い女性も結構多い。 家庭の大黒柱、リーダー的な存在。 上海の女性は、昔から家事は男性の仕事、のような意識が強い。 外食(高級)は日常茶飯事。 外卖(デリバリー)は健康、衛生面から好まず。
3.結婚の条件は、男性が持ち家を所有。 最初の持ち家が不動産高騰し、上手く転売して、複数の不動産を所有するなど、多数は固定資産はすでに所有。 家庭の不動産購入数制限により、離婚(仮装)の経験者も多い。
4.「面子」が大切なのは、いまでも基本。 車は、ベンツ、BMW、最近はテスラも増えてきた。 子供には、他の子より良いものを着せて、塾に通わせ、レベルの高い学校へ進学させることが、親としての面子を保つ重要課題。
5.「面子」の上からも、自己の美肌、若さ、を保つことは、重要な課題。 なぜなら、仕事場では常に若くて自身のある姿を維持しなくてはならないし、外の社交的な場に出ることも多いから。 そのための投資は惜しみない。
6.大切なのは、昔からの親友(闺蜜)。 親友間のWeChat(微信)が、最大の情報ツール。 わからないことが出てくると、まずは、親友にヒアリング。 友達との関係維持にも投資は欠かせない。 割り勘はなし、親しい中にも礼儀あり、贈り物のやり取りも多い。 一方で、親友の美肌、若さ、ファッション、などは会うたびにチェックをしている。
7.毎日、最も時間を使うメディアは、スマートフォン。 SNS以外にも、スマートフォンなしの生活は成り立たない。 EC利用もスマホからだが日用品が多い。 高額商品は、O2O(オムニチャネル)で、よく検証してから、最後は価格と、サービスなどで決定する。 化粧品は、まずは口コミ、SNS、KOLなどから「ファクト」に注目、メーカー情報、広告コピーは信用しない。 必ず、試用してから、購入、使用して自分に本当に合うかを確かめない限り、愛用者にはなれない。
8.自分に合うと見極めた海外ブランド化粧品は、自分や友達が海外に行くときにお願いして大量購入。 本物をリーズナブルに買いたいから。 天猫でも、コピー商品がたくさんあると思うので信用していない。 国内店では割高なのは知っているが、お店の担当者と親しくなるなどの好印象を得ると、その店の、その人からなら買ってVIPクラブに入会。 あとは、親友ルートなどで来る、知り合いネットワークの社員優待、などのお得な情報があるときにまとめ買いする。
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